「お月見」 秋の夜空を愉しむ。

「お月見」 秋の夜空を愉しむ。

「お月見」 秋の夜空を愉む。

お月見とは、明るく美しい月を眺めて楽しむことをいいます。 「十五夜」は、1年の中で最も明るく丸い満月を見ることができる日のことで、2025年は106日です。 また十五夜は別名「中秋の名月」とも呼ばれ、旧暦の秋の季節の真ん中*、「中秋に見られる美しい月」を指します。

*旧暦…月の満ち欠けを基準に1年が約354日とする暦で、明治5年(1872年)123日まで使われていた暦を「旧暦」、それ以降に使われている暦を「新暦」と呼びます。季節に密接に関わる伝統行事は、旧暦の季節感を大切にしながら、新暦の月日に沿って行われるようになったものや、月遅れで実施されるものがあります。

 

お月見には何をする?

お月見には、ただ月をめでるだけでなく収穫物への感謝や豊作祈願の意味合いもあります。ススキをかざり、月見団子を供えて中秋の名月を愛でる風習が今でも受け継がれています。

 

ススキ 

本来、十五夜には収穫前の稲穂を飾る風習がありました。豊作の象徴である稲穂は、子孫繁栄の意味があります。のちに、その代用品としてススキが使われるようになりました。秋の稲穂に見立てて飾られ、収穫への感謝の気持ちを表します。また、ススキには魔よけの力があると信じられています。

 

月見団子

お米の粉で作られ、月の満ち欠けや満月を象徴します。お月見では月見団子を供えて作物の収穫に感謝し、これから実るものに対しては豊作を祈願します。お供えする際は、三方や皿に白い紙を敷き、十五夜にちなんで15個を盛ります。*
*月見団子の盛り方や個数は諸説あります。

 

お月見の過ごし方

月がよく見える場所にススキと月見団子、その他のお供え物を置いて観月を楽しんだ後は、お月様に感謝をして食べましょう。団子は置いておくと乾いて固くなりますから、その日のうちに食べることをおすすめします。ススキはお月見が終わった後でも、すぐに捨てる必要はありません。

 

お月見を愉しむお茶

月見団子は、地域や風習により様々なものがありますが、食べ方として多いのは、あんこがついている、もしくはあんこをつけて食べるようなものだと思います。また、イモやクリを一緒に食べることもあるようです。そのような、しっかりとしたコクのある味に負けない、深蒸しの煎茶はいかがでしょうか?深みのある色合いながら苦渋味はなく、お茶としての味わいを楽しむことができます。

 

 

お月見は、四季を感じることのできる日本らしい文化です。ススキや月見団子に加えて、好きなお茶を準備して満月をめでてはいかがでしょうか?

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